「農民」記事データベース20230327-1546-09

旬の味


 春らしくなり桜もつぼみが膨らみつつある。わが家の春一番は「つわぶき」。指先が真っ黒になって皮をはぎ、アクを抜き、まずは酢の物に、次は煮物、巻きずしの具にも入れるあの食感とにおいがたまらない▼すっかり日常化してしまったマスクを外せると子どもたちもうれしそう。ウクライナのことも時折、ひ孫が口にする。“かわいそう”とつぶやく姿に早く子どもたちに平穏な日々と笑顔が戻ってほしい▼先日、故佐々木健三元会長の自分史『牛とともに60年』が送られてきた。長い間の農民運動をはじめとする活動がつづられており、本当にご苦労さまでした、これからも日本の農業を見守ってくださいと伝えたい▼ミカンがお好きだったようで1カ月に1回ぐらい季節ごとに品種を変えて注文していただいていた。昨年の5月が最後となり、今思えばあの頃、調子が悪いのかなと思っていた。奥様とは年に1、2回、女性部総会や母親大会で会うことがあり、話すこともあったが、ここ数年はご無沙汰していた。

(孝)

(新聞「農民」2023.3.27付)
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2023年3月

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