「農民」記事データベース20230327-1546-02

国は酪農危機に対策を!

なんてったって伝統食の会
〓田牧場(神奈川・茅ヶ崎市)訪問


消費者も現状を知って
草の根から運動広げよう

 「なんてったって!伝統食の会」は3月14日、酪農・畜産危機の現状を学ぼうと、神奈川県茅ケ崎市の〓田牧場を訪れ見学しました。

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〓田雅章さん(中央)らを囲んでみんなで記念撮影

 〓田牧場からは、昨年12月の「日本から畜産の灯を消すなオンラインのつどい」、2・14酪農・畜産危機院内集会に参加し、発言した〓田雅章(まさたか)さんと母の恵子さんが応対しました。

 北海道では牛乳を捨てているという話を聞き、「そんなことは1日も早く止めたい」と思ったという雅章さん。「義務でもない乳製品の輸入を続けているのはおかしい」と怒ります。

 「見渡せば周りは住宅地。自給飼料ができないなかで餌は100%買わなければならない。餌代だけで乳代が消えてしまう状況」だと述べ、さらに飼料の高騰が酪農経営危機に追い打ちをかけている実態を説明しました。

 参加者からの「消費者に一番訴えたいことは」との問いに、雅章さんは「政府からの支援はもちろん、乳価を上げてもらうためには消費者の理解が必要。酪農の危機をわかってもらう努力をするので、牛乳をたくさん飲んで応援してください」と呼びかけました。

 その後、〓田牧場の牛舎を見学し、人懐っこい牛たちとの触れ合いを楽しみました。

 訪問を企画した伝統食の会の栗原澄子さんは、「今、日本の酪農で何が起こっているのか、酪農生産者の生の声は迫力がありました。私たちのやれることは小さいけれど、食料危機を招く国の政策と生産者から消費者に求める声を、10人、20人と知らせていく草の根運動をやっていくのがまず一歩だねと参加者に呼びかけました」と話していました。

※〓は「吉」の異体字

(新聞「農民」2023.3.27付)
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2023年3月

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