被災69年3・1ビキニデー
核戦争につながる軍拡に歯止めを
マーシャル諸島・ビキニ環礁でアメリカの水爆実験・ブラボー作戦による死の灰を浴び、第五福竜丸をはじめ1000隻以上の漁船が被爆したビキニ事件から69年目。
2月28、3月1日の両日にかけて、静岡県静岡、焼津の両市でビキニデー集会やデモ行進が行われ、核なき平和な社会を作る決意を固め合いました。
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焼津港を通る久保山愛吉さんの献花墓参行進 |
ロシアによる度重なる核による威嚇が続き、ドイツ・国際平和ビューロ前事務局長のライナー・ブラウンさんは「世界は壊滅的な危機の瀬戸際にいる」と警鐘を鳴らします。
日本原水爆被害者団体協議会事務局次長で被爆者の濱住治郎さんは「核兵器は絶滅を目的とした絶対悪の兵器。身をもって体験した苦しみを二度と味あわせたくない。子どもたちに核のない青い空を残そう」と集会で訴えました。
日本原水協の安井正和事務局長は28日の原水協集会の基調報告で「草の根の運動の力で大軍拡を阻止し核兵器禁止条約に参加する日本政府の実現を」と呼びかけ。3月1日のビキニデー集会では、日本政府に禁止条約への参加を求めるとともに「安保3文書」の撤回や、ビキニ事件・黒い雨の被害者救済を求める集会アピールを満場の拍手で採択しました。
(新聞「農民」2023.3.20付)
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