「農民」記事データベース20230220-1541-11

旬の味


 みそ作りのシーズンです。今年は麹(こうじ)作りからやってみたいという、消費者グループの要望で、一緒に取り組んでいます▼10年ほど前から小量の作製はしていましたが、今回は約30キロを1回に作るので、慎重に進めました。参加者の皆さんは自分の手で育てる実感を得て、生き生きと取り組まれています。話を聞いて見に来る方など仲間も増えています▼麹は、利用範囲が広く、料理のバリエーションも豊かになり、各地の伝統食でも良く利用されています。発酵食品の免疫力を高める効果や、砂糖の代わりの利用で健康への効果も期待でき、利用したいもの▼米の利用拡大を通してわずかでも食料自給率の向上につながればと思います。最近時々耳にする、バイオテクノロジーを利用した培養肉や、遺伝子を操作されたフグ、マダイなどとは対極の食品です▼心配なのは、菌類にもバイオテクノロジーが適用され、伝統的麹菌でないものも出回るのではないかという点です。菌類は胞子となり拡散しやすいので心配です。

(克)

(新聞「農民」2023.2.20付)
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2023年2月

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