高知県農民連大会
6年ぶり会員ふやし盛大に開催
消費者とともに運動
組織拡大に更に取り組む
高知県農民連は1月31日、高知市内で6年ぶりに県連大会を開催しました。大会に向け役員会で新体制、会員拡大について討議を重ねて会員3人と新聞「農民」3部を拡大し、大会を迎えました。
新会員2人は女性。一人は退職後、高知市内で家庭菜園を営んでいます。もう一人は須崎市内で父から農業を継いだシシトウ農家です。
大会は2部構成で行われ、長谷川敏郎・全国農民連会長にミニ講演をお願いし、会員以外の方を含め32人が参加しました。
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報告する中越事務局長 |
長谷川会長は、「岸田政権を1日も早く退陣に追い込む必要がある。食料危機、畜産危機は長年の自公政権のもと、生産基盤がぜい弱化したことが顕在化したもの」と批判。「食料自給率を引き上げる農政が必要だ」と述べ、農民連第25回定期大会で提案された「アグロエコロジー宣言」(案)の概要が報告されました。
来賓として出席した日本共産党農漁民部長の松本顕治氏からは、「新規就農者、若い農業者、養鶏業者等との懇談で農業の窮状を痛感した。気候危機はじめ食料・畜産危機などの打開のために皆さんとともに取り組みを進めたい」と決意を込めたあいさつがありました。
大会は、(1)「食と農を考える集い」などを行い、農業危機の現状・課題を幅広い消費者・市民と共有し運動に取り組む、(2)消費税減税、インボイス反対・中止、岸田暴走政治にストップをかける運動、組織拡大に取り組む――などの活動方針を採択しました。
事務局次長ポストを新設し、新役員を選出。新会長に藤田洋生さんが選ばれました。
閉会あいさつで岡田芳秀新副会長(県議、南国市)は「農業危機打開に向けてともにがんばりましょう」と呼びかけました。
(高知県農民連事務局長 中越吉正)
(新聞「農民」2023.2.20付)
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