「農民」記事データベース20230206-1539-11

旬の味


 正月は親せき兄姉が集まるのが慣例で、10数年前は、農業で生活していた叔母たち、義叔父、兄の家族、姉夫婦が集合。夜中まで農業、社会を語り合っていました▼私の両親、叔母義叔父たちが、老衰、病気で旅立ち、健在の叔母たち、義叔父も老齢で数年参加していません。兄夫婦、姉夫婦は新型コロナなどで参加を見合わせ、私の子どもたちは、一家族が参加。他はそれぞれの都合に合わせ、墓参しました▼妻の実家も農家で、兄姉の3戸がイ草を栽培し、イ草から畳表に製品化して出荷。正月はイ草の話で盛り上がり、かんきつ栽培の私は話に割り込めませんでした。兄が10年前に旅立ち、兄嫁も病弱に。息子はイ草価格の低迷で農業から離れ、兄の弟もイ草栽培をやめ、正月は集まることもなく、墓参に行く以外は疎遠になってきました▼嘆いても前進できませんが、農業経営が成り立ち、引き継ぐ者がいたら、兄弟親せきが集合し、農業の話で盛り上がっていたと思うのですが。正月も変わってしまいました。

(よ)

(新聞「農民」2023.2.6付)
ライン

2023年2月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2023, 農民運動全国連合会