第67回はたらく女性の中央集会
オンライン含めのべ720人余参加
平和とジェンダー
正義を求めて
第67回はたらく女性の中央集会が11月19、20の両日、大阪市内で開催され、オンラインを含めて、のべ720人余が参加しました。
初日は全体会が行われ、実行委員会を代表して全労連女性部部長の舟橋初枝さんが主催者あいさつ。「2022年の日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中、116位。日本の女性は格差社会の中に置かれ続けている。女性がいきいきできる社会が実現できれば、誰もがいきいき自由に暮らせる社会になる。つながり、学び合い、声を上げ続けましょう」と呼びかけました。
室蘭工業大学大学院教授の清水愛砂さんが「平和とジェンダー正義を求めて」と題して基調講演しました。
2日目の分科会では、4つの分科会と1つの見学分科会が行われ、「食と農と資本主義」をテーマに、京都橘大学准教授の平賀緑さんを講師に招いた第4分科会の司会を、農民連女性部役員の原田愛子さんが務めました。
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活発に討論がかわされた食と農の分科会 |
平賀さんは、世界と日本の歴史のなかで食べ物がどう生産・流通され、消費されてきたのかという広い視点から、コロナ禍や気候変動、戦争などに翻弄(ほんろう)される現代の食の姿を解説しました。
討論では、飼料高騰でかつてないほどの危機に直面している畜産農家の実態や、日本の食料自給率の低さをどう考えるかなどの質問や意見が相次ぎました。
平賀さんは、「国産を食べたいのに食べられない現状を考えることが大切。輸入食品頼みの手軽さが命という労働者の今の食生活では、国産の農産物も食べるのは難しい。人も自然も壊さない社会にしていくために、身近な食べものから、資本主義経済を考え直してみよう」と訴えました。
(新聞「農民」2022.12.5付)
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