旬の味
9月に台風14号が発生。「今まで経験したことのない暴風、一部家屋倒壊のおそれ」。私には1999年9月の台風18号が思いだされた。稲は倒伏、かんきつは4割落果。住居納屋の瓦は飛ばされ、甚大な被害▼「経験したことのない台風14号」対策は、トマト栽培の友人がハウスの補強。私は仕事ができず、妻が住居の窓ガラスに補強テープを貼り、庭の鉢植えをしまい込む。19日未明に熊本通過の予想、目が覚めると午前3時、無風状態。気象台は「鹿児島に上陸、陸上を北上したことで勢力が弱まった」と解説▼農水省は10月12日の速報で、農作物の被害は35道県から398・6億円の報告があがっていると。私たちは台風等の自然災害には耐え忍ぶしかないのか▼1961年制定の災害対策基本法8条2項に、国は災害の発生を予防し、拡大を防止するため、(9号)台風の人為的調節の研究などと言っている。自然現象を調整する賛否はあるが、国は60年余、台風から国土・人命を守るための研究を行ってきたのか。 (よ)
(新聞「農民」2022.11.14付)
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[2022年11月]
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