和牛新時代は女性が開く
第12回全国和牛共進会
(鹿児島県)に参加して
島根から参加の2人の女性に聞く
先ごろ鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会会場(霧島市)で島根県奥出雲町から参加したおふたりにインタビューしました。
川角(かわすみ)琴乃さん(22)は数少ない女性ハンドラー(調教師)として第6区に出場、注目の全共デビューです。
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数少ない女性ハンドラーの川角さん(奥出雲町農業公社で) |
昨春、岡山県にある中四国酪農大学校を卒業し、島根県雲南市三刀屋町から通勤しながら、奥出雲町農業公社の繁殖育成センターで和牛の飼育管理に携わっています。
「今回の出場でたくさんのことを学びました。公社でしっかり働かせてもらい、和牛の飼育にしっかり向き合いたい」と満面の笑顔で目を輝かせていました。
勝田(かった)律江さんは大会の花と称される第6区総合評価群の種牛区に出場した「ふくひさ」の出品者です。
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優等賞を受賞した勝田さん(右)と田食会長 |
農民連会員農家で水稲と和牛繁殖経営に夫、力さんと取り組まれています。
「女性の出場は珍しいと話題になっていますが、もともと家族農業では男性にも増して女性が主役です。いよいよ女性の出番、表舞台に立ち始めたんです」と優しい笑顔ながら強い口調で話されました。
ふたりの牛は優等賞を受賞しました。大会のテーマにある「和牛新時代」はここにもありました。
(島根県農民連会長 田食道弘)
(新聞「農民」2022.11.14付)
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