「農民」記事データベース20221114-1529-13

和牛新時代は女性が開く

第12回全国和牛共進会
(鹿児島県)に参加して


島根から参加の2人の女性に聞く

 先ごろ鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会会場(霧島市)で島根県奥出雲町から参加したおふたりにインタビューしました。

 川角(かわすみ)琴乃さん(22)は数少ない女性ハンドラー(調教師)として第6区に出場、注目の全共デビューです。

画像
数少ない女性ハンドラーの川角さん(奥出雲町農業公社で)

 昨春、岡山県にある中四国酪農大学校を卒業し、島根県雲南市三刀屋町から通勤しながら、奥出雲町農業公社の繁殖育成センターで和牛の飼育管理に携わっています。

 「今回の出場でたくさんのことを学びました。公社でしっかり働かせてもらい、和牛の飼育にしっかり向き合いたい」と満面の笑顔で目を輝かせていました。

 勝田(かった)律江さんは大会の花と称される第6区総合評価群の種牛区に出場した「ふくひさ」の出品者です。

画像
優等賞を受賞した勝田さん(右)と田食会長

 農民連会員農家で水稲と和牛繁殖経営に夫、力さんと取り組まれています。

 「女性の出場は珍しいと話題になっていますが、もともと家族農業では男性にも増して女性が主役です。いよいよ女性の出番、表舞台に立ち始めたんです」と優しい笑顔ながら強い口調で話されました。

 ふたりの牛は優等賞を受賞しました。大会のテーマにある「和牛新時代」はここにもありました。

(島根県農民連会長 田食道弘)

(新聞「農民」2022.11.14付)
ライン

2022年11月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2022, 農民運動全国連合会