「農民」記事データベース20221107-1528-08

旬の味


 ラジオから、驚くニュースが…。牛のゲップとふん尿に課税するニュージーランドの話だった。CO2を削減するための取り組みとしてもそういう発想なのかと何とも複雑な気持ちになった▼環境問題は、農家にとっても切り離せない課題。近所の30代後継者は、「俺たち農業は、犯罪に近いよ。トラクターをジャンジャン使い、化学肥料、マルチ、除草剤、殺虫剤、地球に悪いことばっかりしているよ」と問題意識は高い▼多くの農業者は化学肥料をやらないと作物が採れないと信じ込んでいる節もある。ふん尿に課税ではなく、地球にやさしい農業は不可能ではないはず。でも何から始めたらよいのか?▼環境改善(CO2削減)に前向きととらえるべきなのか。国際的に取り組んでいるにしても、食料生産に課税とは。とはいえ日本の政府はどう考えているのだろう▼コロナ禍やウクライナの戦争で、輸入がどうなるのか。円安で買い負けして物価高につながっているのに穀物自給率の低さで、国民の命を守れるのか。

(麻)

(新聞「農民」2022.11.7付)
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2022年11月

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