学校給食の無料化をめざす
シンポジウム開催
主催 明るい県政をつくる県民の会
長野
学校給食は憲法の理念を
実現する第一歩
長野県農民連も参加する「明るい県政をつくる県民の会」は9月23日、オンライン形式で「学校給食費の無料化をめざすシンポジウム」を開きました。
|
学校給食無料化についてさまざまな分野から意見交換しました |
開会あいさつを堰免久美さん(県民の会代表委員・新日本婦人の会県本部会長)が行い、細尾俊彦さん(県民の会代表委員・長野県労連議長)が基調報告で開催の目的と取り組みの意義について述べました。
群馬県「学校給食費の無料化をめざす会」代表世話人の石田清人さんが特別報告。
学校給食の意義について、「単に食べるだけでなく、未来をつくる主体の子どもたちが食べる。そこに真っ先に予算が割かれるべき」だと強調。「食育基本法」には、給食が単なる栄養補給ではなく教育の重要な一環であるとうたわれていることを紹介しました。
さらに、子どもの貧困が広がり、給食費の滞納など、子どもの育つ環境や学校教育に暗い影を落としている現状を指摘しました。
そのうえで、「学校給食の保護者負担を無料にする運動は、義務教育は無償という憲法の理念を実現する第一歩。運動を通じて、スクールバスの無料化、教材費の全額補助、出産祝い金支給など、子育てしやすい生活環境をつくる道へと切り開く」と訴えました。
各地の実践報告 15万人署名提起
討論では、今年行われた県知事選候補の金井忠一さんが知事選で「学校給食の無料化」の公約を掲げてたたかったことが、県民の共感を広げ、その後の運動につながっていると語りました。
宮本大さん(県教組長水支部書記長)は学校現場から、森山雅子さん(新婦人長野支部事務局長)は保護者の立場からそれぞれ発言。田福光規さん(長和町町議会議員)は給食費無料化実施について、大池俊子さん(山形村の村議会議員・長野県農民連)は給食の地産地消についてのとりくみを紹介しました。
村上晃さん(弁護士・長野中央法律事務所)は、格差と貧困、憲法の立場から、両角友成さん(日本共産党県議会議員)は、県議会での議論について報告しました。
意見交換の後、茂原宗一さん(県民の会事務局・長野県労連事務局長)が、無料化を求める15万人署名に取り組むことを提起しました。
(新聞「農民」2022.10.10付)
|