農家のための
税金コーナー
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新しい『税金対策の手引き』が
できました
2023年3月申告用の『税金対策の手引き』ができあがりました。
まずは学習から仲間を広げよう
新しい『手引き』には、大きな改正ではありませんが、税制改正の記載を追加。情勢学習用に、コロナ禍とロシアによるウクライナ侵略の勃発による、飼料や肥料、石油など生産資材の値上げなどを加筆しています。
また、収入・経費の科目分類表をより使いやすくなるように見直して、消費税の課税・非課税の判断もわかりやすくなるように工夫しました。
肥料や飼料、資材などの高騰や、来年10月からのインボイス制度(適格請求書等保存方式)の導入など、農家の経営を脅かす危機から農家を守るため、今年ほど農民連の自主申告が必要な年はありません。
『手引き』を活用し、早めの学習会に取り組みましょう。インボイスに関しては、税務署から「急いで登録を」と迫る動きが強まっていますが、慌てることはありません。また、取引先から「免税事業者には値引きします」と一方的に通知を送るケースも出ています。
しかし、優越的地位にある取引先が一方的に値下げを通告することは、独占禁止法の「優越的地位の濫用」にあたる可能性があると公正取引委員会が指摘しています。まずは学習をするところから取り組みましょう。
一緒に「自主計算・自主申告」に取り組む仲間が増えれば、消費税率引き下げ、インボイス導入を阻止する力、徴税攻勢を跳ね返し、農業を守る力になります。大いに活用し、仲間を広げましょう。
農民連会員以外は非売品です。ご希望の方は所属の単組か、都道府県農民連までお問い合わせください。
(新聞「農民」2022.10.3付)
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