農家のための
税金コーナー
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税金の取り組みが
支部活動の原動力に
富山県農民連小矢部支部
持続化給付金で結びついた農家の女性は、富山県農民連小矢部支部主催の確定申告勉強会に参加して、今年の3月に集団申告を済ませて税務署前では喜びの笑顔でした。本人は確定申告書を書かれたのですが、提出の仕方を正確に知らせていなかったために、今までと同じように市役所の相談窓口に出向いたら、内容の変更を求められたのです。
職員が要求した変更の内容は、自主申告の内容を認めないものでしたので、変更することなく3・13重税反対の集会に参加して集団申告を済ませたのです。重税反対の集会会場から砺波税務署まで自家用車に重税反対のステッカーを張ってパレードをし、堂々と自主申告をしたので感激されたのでしょう。
小矢部支部での税金の本格的な取り組みは初めてでした。持続化給付金等で結びついた新会員を迎えて、今までの支部での勉強も開催していなかったので、あらためて学習会を行いました。
確定申告の運動を本格化したことで、支部の活動が画期的に変わりました。組合員の役員と役割分担を決め、新聞の配達体制、会費の集金体制も決めました。
確定申告によって、住民税、国民健康保険料(税)、介護保険料、後期高齢者医療保険制度がどうなるかの勉強会を、関係の役所の担当者を講師に招いて4回開催しました。最後に1年前の税金との比較を検討しました。
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小矢部支部で開いた介護保険料の学習会 |
不公正税制の学習や米価暴落対策パレードも
9月25日に、日本の税制・不公正税制の学習会を行い、インボイス制度導入問題、消費税の減額要求などの運動にも取り組もうと計画しています。
税金を通じての実利をかちとることと同時に、米価暴落対策のパレードや、小矢部市への要請を行い、10アール当たり2000円の助成も実現することができました。税金を通じての取り組みが支部の活動の原動力となり、生き生きとした活動になっています。
12月には新日本婦人の会と合同で映画「食品の安全を守る人々」の上映会を幅広い方に見ていただこうと取り組みを開始しています。
(富山県農民連 水越久男)
(新聞「農民」2022.9.26付)
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