沖縄県知事選挙
玉城デニー知事が再選
沖縄農民連・前田潤
(糸満市、畜産)
農民連の皆さん、物心両面での
ご支援ありがとうございました
沖縄県知事選挙が9月11日に投開票され、辺野古への新基地断念を訴えた「オール沖縄」の玉城デニー知事が再選を果たしました。沖縄農民連の前田潤さんに手記を寄せてもらいました。
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9月11日、沖縄県知事選挙投開票日の午後8時、NHKは大河ドラマを遅らせて玉城デニー氏の当確の大見出しと記者会見会場を映し出した。
私の地元、ヒヤミカチうまんちゅの会糸満支部のみんなはテレビの前でゼロ打ち当確を待ち構えていた。
テレビに映るデニー会場、それに合わせてわれわれも同時に万歳三唱をした。こんなうれしいことはない。皆の顔が喜びに満ちあふれた。
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再選を喜ぶ玉城デニー知事(前列右から2人目) |
思えば幾つかの市長選挙が敗北し、メディアはオール沖縄の弱体化を論じた。相手陣営は県政不況などと政府の経済政策の大失態をあたかもデニー県政によるものだと大宣伝を打ち続けた。
先に行われた参議院選挙は前回10万票差で勝利したのが2888票差で勝利できた。それでも勝利は勝利、次は本命の県知事選だと臨んだ。自公の推す佐喜真候補は8回も旧統一協会系の集会等に関わっていた。はじめは「知らなかった」と言っていたがボロボロ実態が暴かれていった。
辺野古新基地ノーの意思明確に
佐喜真候補は「死にたいならデニー、生きたいならサキマ」という投稿を自らのホームページで拡散して県民の不評を買った。地元の新聞2紙に大きな広告を出して政府丸抱え、新基地容認2人組をアピールした。自公の推した先の参院選候補と知事候補だ。
ある人はこれを沖縄を壊す怪獣だと言った。河北新報に掲載された記事が地元紙にも載った。先の沖縄選出、沖縄北方大臣が「次年度の沖縄振興予算を100億円引いたら」と発言し、自公の推す知事が当選したら増やせば良いという内容だ。
誰一人取り残さない社会を
市民と野党の共闘再構築へ
市議会の若い議員は訴えた。「自分の子どもがいじめられたらいじめてはいけないよと教え諭すではないか、それがおとなのすることだ。政府が沖縄をいじめる、これは許されない。政府の間違いを直すのは選挙しかない。必ずデニーさんを当選させよう」と。
投票日前日は、国政野党4党首がそろい踏みし、今後、市民と野党の共闘を再構築していくうえでも重要な契機となった。
デニー激励会では、福島県農民連の皆様から贈呈された桃を照屋義実副知事に手渡した。選挙事務所に贈呈された米には、全国農民連・長谷川敏郎会長名の貼り紙があり、激励された。全国から多くの募金も寄せられた。
私たちは誰一人取り残さない沖縄らしい社会を目指すデニー知事を支えて、これからもがんばる決意だ。全国の農民連のみなさん、新聞「農民」読者のみなさん、ありがとうございました。
(新聞「農民」2022.9.26付)
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