「農民」記事データベース20220919-1521-09

旬の味


 異常気象続きですが、わが家周辺の田んぼでは幸運にも稲穂が首を垂れています。一方、世界的食料危機がささやかれています。日本では食品価格が着実に上昇し、そのうち手に入らない物も出てくるでしょうか▼ある大学の研究で、小規模核戦争が起き直接被害がなくても核の冬や流通停止で、日本では6割余りの人が餓死すると指摘しています。38%の食料自給率、野菜種子自給率は10%程度、多くの肥料も輸入などが要因でしょう▼自己防衛的な種取りも種苗法改悪やF1種子の増加で不自由です。私の農園では稲、麦、大豆、菜種などの種子はほぼ自給、野菜も可能な物は始めました。無農薬で肥料も自給に取り組み中。政府には軍備増強の考えはあっても自給率を上げようという考え、危機感はない▼中国は種の自給強化に取り組むとのこと。農家が国民の食料・命をしっかり支えられる方向に国は政策転換をして、憲法9条に従い戦争を起こさない外交こそ必要。飢えが始まってからでは全く手遅れです。

(克)

(新聞「農民」2022.9.19付)
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2022年9月

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