「農民」記事データベース20220912-1520-11/FONT>

旬の味


 稲穂も頭を垂れ、収穫の秋も間近となってきたこの頃ですが、各地での豪雨被害の甚大さに身のすくむ思いです。当地でも8月初めの大雨で山あいの集落では土砂崩れなどの被害が多発し、貴重な棚田に水を供給する堰(せき)も崩落しました▼地元のみなさんの努力の積み重ねで維持発展してきたことが一瞬にして壊れました。山あいの地での同様な出来事。頑張って耕してきた田畑がそのまま耕作放棄地になってしまうのではと気になります▼地球規模で進行している気候変化の中で食料自給は喫緊の課題と思います。農地を大事にし、収穫物を地元で回せる仕組み。学校給食での地場産小麦使用の取り組みがかみあえばと思います▼当地の学校給食にも、国産小麦を使用するよう教育委員会に要請してきましたが、国の基準に基づいて安全が確認された輸入小麦を使用しているとの回答です。国の基準そのものの問題と地場産小麦を用い、子どもたちに食べてもらえることの喜びを共有できるまで粘り強く続けたいと思います。

(蛙)

(新聞「農民」2022.9.12付)
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2022年9月

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