「農民」記事データベース20220905-1519-14

参政党
有機学校給食推進を言うが…

本質は核武装、軍国主義賛美


 参議院選挙中に何回か有機給食運動など食の安全に取り組む関係の方と話をし、オンライン会議などに出て、数人の方に「参政党がいいことを言っている、動画を見るといい」と言われ、気になって動画を見ました。確かに有機農業推進や学校給食について耳あたりの良いことを言っていました。

 参政党のホームページを見ても、どのように実現するのかなど具体策ははっきりせず、有機農業実践当事者として不安を覚えました。ホームページから確認できた関係者の方数名は、戦争や争いごとの嫌いな私の知っている方でした。核武装、東京裁判否定、海外派兵など唱える元自衛官の田母神俊雄氏、数少ない確認できた女性は右翼活動家・故赤尾敏氏のめい、赤尾由美氏と、葛城奈海氏(防衛省オピニオンリーダー、予備三等陸曹、皇統=父系男系=を守る国民連合の会会長、『国防女子が行く』の著者)の二人でした。どうもジェンダー平等、平和などとは対極にある党のようでした。

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参政党のホームページ

 投票日数日後、ネットニュースで、この党が靖国神社に提灯を奉納したと流れていました。靖国神社は戦争犯罪者もまつられ、戦争推進に協力し、戦死すれば靖国でまつられるとされたと思います。また、その後、ホームページのQ&Aには憲法に対するこの党の方針が出され、「新憲法制定」とあり、この党の本質が見えました。果たして有機農業や学校給食にどのように取り組むのかしっかり監視しないといけないと思います。

 少し誇張ですが、食事、給食にも気を使い健康で聡明な子どもを育てても、靖国神社に神として取られてしまう親の姿が見えるような気がしました。知り合いの有機農家や、給食に取り組んでいる方と話して、真実を伝える努力が必要だと思います。

(K)

(新聞「農民」2022.9.5付)
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2022年9月

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