農家のための
税金コーナー
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新しい『税金ノート』できました
2023年3月申告用の税金資材のうち、『農業収入・支出記帳簿(税金ノート)』が先行で完成しました。同時にパソコン用のエクセル版『税金ノート』と、農業、不動産、事業を同時に記帳でき、必要経費を簡単に計上できる、白色申告でも青色申告(単式)でも対応可能な『農業+不動産+事業ノート』も準備しました。
22年はコロナ禍とロシアによるウクライナ侵略の勃発で、飼料や肥料、石油など生産資材の値上げが相次ぐ一方、米や畜産物など農家の手取価格は大幅に下がるか横ばいです。このままでは生産崩壊につながりかねません。
とくに配合飼料価格は昨年から24%、輸入牧草も20%近く上昇しています。自給率ほぼゼロの肥料原料の価格も3・5〜2・5倍と高騰。全農は6月から尿素を94%、塩化カリ80%、高度化成肥料55%値上げに踏み切りました。
また、消費税のインボイス制度(適格請求書等保存方式)の導入が近づき、混乱が広がっています。まさに日本農業存続の危機です。
農家の経営を守るため、今年ほど農民連の自主申告が必要な年はありません。「記帳を早く始めたい」という声に応えて、『税金ノート』を一足早く完成させました。『税金対策の手引き』も9月中の完成を目指して作成中です。
一緒に「自主計算・自主申告」にとりくむ仲間が増えれば、消費税率引き下げ、インボイス導入を阻止する力、徴税攻勢を跳ね返し、農業を守る力になります。大いに活用しましょう。
農民連会員以外は非売品です。ご希望の方はご所属の単組か、都道府県農民連までお問い合わせください。
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質問大募集
税金コーナーで取り上げてほしい質問を募集します。毎年の申告で疑問な点などありましたら、zeitai.nouminren@gmail.comまでお寄せください。このコーナーでお答えいたします。
(新聞「農民」2022.8.29付)
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