旬の味
昨年、原因不明の症状がわが家の胡桃(くるみ)の木たちに現れた。本来であれば枯れるはずのない夏の時期に葉っぱが黄色くなり落葉。受粉した実も栄養が行き渡らずスカスカの状態で秋に落ちてくるというものだ▼去年初めてこの症状が現れ、4本ほどが影響を受けたが、今年は更に拡大し、すでに10本以上の木で症状が確認されてしまっている。知り合いの胡桃を栽培している農家でも同様な症状が昨年あり、病原菌によるものではいかという話も聞こえてきた▼今年は豊作の年で受粉もうまくいっており、そんな中でのこの状況なだけに胡桃の実の収穫が危ぶまれる。また昨年強く症状が出た木は今年は枝のほとんどに葉が茂らず、今後回復できるかもわからない状態だ▼近年の温暖化による極端な気候が、これまで現れなかった病気がはやる引き金になっているのではと危ぐしている。農業における温暖化は収穫量が減るという単純なものではなく、こういった未知の脅威の危険度を上げることも恐ろしい点なのかもしれない。 (K)
(新聞「農民」2022.8.15付)
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[2022年8月]
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