農のこころ丸山美沙夫
青田風厨に満ちてパンを焼く 小池さち子 俳誌『みすゞ』から。夏の夕餉だろうか、暑さを凌ぐ青田風が厨の窓に吸い込んで快い。この句の「パンを焼く」という意外さに驚く。非農家のお宅だろうかとも思う。そこがこの作の面白さとも言えよう。最近は家庭の食生活も米飯だけでなく様変わりしてきている。米食とパン食の一こまに米作農家の不安も背景に。
(新聞「農民」2022.8.8付)
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[2022年8月]
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