農家のための
税金コーナー
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養成講座Q&A
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昨年行ったオンラインの税対部員養成講座で出された質問と、その解答の紹介の2回目です。似たような事例の参考にしてください。
Q 青年就農給付金の扱いは雑所得?農業の雑収入?
A 準備型は雑所得、開始型は農業の雑収入になります。
Q 絵画・骨とうなど親族から譲渡・相続を受けた場合、その場では価値が分からないままで、後程売れた場合はどう扱うのか。
A 相続税の時効は5年なので、5年以前の相続であれば何もできません。相続財産かどうかもわからないものの場合、売却すると譲渡所得になります。多くの場合5年より前でしょうから、長期譲渡となり、5%を取得費として差し引いて、所得として計上します。
Q 減価償却が終わった管理機など農機具を無償でもらった場合はどう扱うのか。
A 減価償却が終わっているので、1円しか価値がなく、収入に計上しなくても問題ありません。
Q 災害復旧事業で作った石垣が、再度の災害で崩れた。この復旧費用の計上はどうするのか?
A 耐久性を増すなど性能を高める支出をした場合は耐用年数が同じ資産を新たに取得したとして減価償却をします。
Q 自宅を改造して木造の作業場と駐車場を作った。耐用年数はどうすればよいか。
A 木造の格納庫と見なし、17年で減価償却を行ってください。
Q 医療費控除でタクシー代が適用になるかならないかはどう判断しますか。
A 基本的には公共交通機関を使用することになっていますが、タクシーを使わざるをえない事情がある場合は、医療費控除の対象になります。
Q 息子の年金の支払いを私の控除に入れていたが、妻の控除に移すことはできますか。
A 口座振替でなければ、誰が支払ったかは、書いてありませんので、誰の控除にするかは自由です。
Q 今は私の扶養に息子を入れているが、妻の扶養に変えるにはどうすればよいか。
A 次の申告から、妻の申告書の「配偶者や親族に関する事項」に息子を記入すれば、妻の扶養に入れられます。
Q 介護保険による利用料のうち、医療費控除の対象となるのはどの部分か。
A 介護老人保健施設(ショートステイ・デイサービス)と特別養護老人ホームでは医療行為ができることになっているので、領収書に医療費控除の対象分が記載されています。
Q 青色申告の場合、30万円以下の経費は一括で償却できるのでは?
A 少額減価償却資産の特例は、個人事業は2024年3月31日まで延長になりましたので、限度額300万円まで行えます。
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質問大募集
税金コーナーで取り上げてほしい質問を募集します。毎年の申告で疑問な点などありましたら、zeitai.nouminren@gmail.comまでお寄せください。このコーナーでお答えいたします。
(新聞「農民」2022.7.25付)
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