参議院選挙・長野
市民と野党の共同候補が勝利
県農民連・「農民」号外もち
農家と対話で奮闘
長野県では6年前の選挙以来補欠選挙を含め4回の参議院選挙で「市民と野党の統一候補」が勝利しました。「市民と野党の統一」が自公に対決できることを示し、今後につながる大きな成果です。
今回は、多くの困難がありました。日本共産党を含む野党統一に横やりが入り、なかなか統一ができず、多くの人が心配しました。
5月4日に市民団体と県内野党が個別に政策協定を結び、立憲民主党の現職、杉尾秀哉さんを統一候補としました。協定では「安保法制の違憲部分を撤回」「再生可能エネルギー100%をめざす」と共闘の原点が生きています。
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県連として杉尾候補を推薦しました |
長野県農民連は5月20日、杉尾さんに農業分野での5項目を申し入れ、31日に懇談しました。「みなさんの要望には全く同感」との回答を得て、6月9日に県連執行委員会で「組合員の政党支持・政治活動の自由」を前提に杉尾さんの推薦を決定しました。
自民党は、ラジオパーソナリティーのタレント候補を擁立しましたが、杉尾候補は選挙での演説も環境問題など多くの支持を得ていました。
県農民連は、新聞「農民」号外を持ち、「食料増産」のぼり旗を各地に立てて「肥料高騰で先が見通せない」という農家と「農業を基幹産業とし、家族農業を守る候補」にと対話しました。終盤に自民党候補が不祥事に「選挙が終わってから説明」と発言し、多くに県民の怒りをかいました。
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演説する杉尾候補 |
長野県は8月7日投開票で県知事選挙が行われ、農民連も参加する「県民の会」は、元上田市議の金井忠一さんを擁立します。現県政の目玉は「売り上げ10億円の農家の育成」ですが、家族農業だからこそ条件不利地でも特長を生かし、地域を守っています。現県政は、このがんばる農家を切り捨てるものです。
県農業と地域を守るために県知事選挙でも幹部先頭にがんばろうと意思統一しています。
(長野県農民連 菊池敏郎)
(新聞「農民」2022.7.25付)
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