「農民」記事データベース20220627-1510-17

旬の味


 今年の梅雨も各地で災害級の大雨が降るのかと思わせるような6月の日々でした。わが家の田植えもようやく終了。無農薬栽培技術を指南して頂いたI氏から、成苗を植え稲のアレロパシーの力で抑草をすることも秘けつとお聞きし、虫の被害防止のためにも苗の成長を待っての田植えとなり地域のどんじりです▼田植えまでの作業をしながら様変わりしてゆく田園風景を目の当たりに…。5月の本欄でウンカ対策で畦の除草剤散布が増えたと書かれていました。当地は作業効率化のためかと思いますが、畦の除草剤散布が激増しています▼「みどりの食料システム戦略」で有機農業を25%までもってゆくと打ち出しながら、このような現状にならざるをえない農政とは。尊敬する宇根豊氏が、「百姓は自然へのまなざしを忘れさせられている」と言われたことを思います▼“与えられた大地は神(宇宙)から託された土地。それを慈しむのは与えられた人間の責任”。このことを為政者に噛(か)みしめてもらいたいですね。

(蛙)

(新聞「農民」2022.6.27付)
ライン

2022年6月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2022, 農民運動全国連合会