「農民」記事データベース20220620-1509-08

第5回

なんてったって!伝統食

継いでいきたい日本の食の会
栗原澄子


漁師が愛した一品
さんが焼き

 昔から漁師たちに愛されてきた一品。アジやイワシ、サンマなどの鮮度の良い獲(と)れたての魚を「なめろう」にして、貝殻に入れて焼いたものです。

 家庭科教諭をしていたころ、中学3年生の「一人一尾のアジを3枚におろして食べよう」の授業で、この料理に取り組みました。

 ハンバーグのようにしてフライパンで焼いてもよい料理で、子どもたちも喜んで食べていました。

“3枚おろし”の技術を習得し
魚食文化を次世代につなごう

 魚を3枚におろす作業は、ぜひとも身に着けたい技術です。魚食文化を次の世代につなげていく工夫をし、魚離れを止めたいものです。


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■材料(4人分)

アジ       5〜6尾
みそ       大さじ1
しょうが     親指大
長ねぎ      15センチ
青しその葉    5枚
※あれば
アワビやホタテガイの殻

■作り方

 (1)アジは3枚におろし、骨と皮をとり、細切りにしてから、包丁でたたいて、ミンチにする。
 (2)長ねぎ、しょうが、青しその葉はみじん切りにして、たたいたアジにのせ、みそも加えて、たたき混ぜる。(これがなめろう)
 (3)(2)をハンバーグ状にまとめる。
 (4)あわびの殻があれば詰めて、青しその葉でふたをして、火にかけて焼く。
 貝殻がない場合はハンバーグのように形を整え、片面に大葉を貼り、フライパンで両面を焼く。
 (5)食べるときは大根おろしやポン酢などで食べる。

(新聞「農民」2022.6.20付)
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2022年6月

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