ものづくりでも…
専門部つくりアグロエコロジーを推進
全国農民連の長谷川会長を招き
特栽米生産学習会開く
徳島県農民連
板野町 学習会に触発され
「学校給食に特栽米」可決
昨年7月に開催された徳島県農民連の総会で、当面の重点課題の一つとして「アグロエコロジー・有機農業で栽培した米や野菜を学校給食に」と掲げました。全国農民連の長谷川敏郎会長にも、「農民運動とアグロエコロジー」の講演をしていただきました。それを受けて、どのように進めるかを検討課題に残して一年を閉じました。
年が明けて2022年の県連常任会議で検討が始まりました。すでに、組合員の中に有機農法に取り組んでいる人がおり、これまで培った知識や技能を、組合の中で学ぶことから始めてみようということになり、継続して取り組むために専門部も作りました。
この専門部が中心になり、1回目の学習会「有機栽培・特別栽培米生産学習会」を2月22日に鳴門市で開催しました。学習会は、資料をもとに「作業スケジュール」「作業のポイント」「作業の目的」について詳しく解説しました。ただ、学習会の時期が2月だったこともあり、昨年の米の収穫以後に必要な「土づくり」は間に合わず、これが課題となりました。
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特別栽培米についての学習会を開きました=4月19日、板野町 |
そこで、今からでもできることから手がけることにしました。特に問題になっている、発がん性が指摘されるグリホサートやネオニコチノイド系の農薬を使わない、安心・安全な米や野菜は、今後一層求められることを考えると、やりがいのある課題であることは確かです。
学習会にも触発され、板野町議会で県連事務局長の天羽生美町議が「学校給食に特別栽培米を取り入れる」提案をしたところ、可決されました。
早速、地域で農業指導員を招き、特別栽培米に取り組むための学習会を開きました。継続して活動するためのチーム作りが確認され、「特別栽培米を学校給食に実施する会」(仮称)を立ち上げました。有機栽培・特別栽培米には、学習が必要です。新聞「農民」や、県内・全国の経験に学び、実現に向けて奮闘中です。
(徳島県農民連 高原久美)
(新聞「農民」2022.5.23付)
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