「農民」記事データベース20220502-1503-10

旬の味


 小学校3年生の娘を連れてロシアのウクライナ侵攻反対のデモに参加して、デモデビューさせました。仙台の街中を「戦争反対」と叫ぶ娘をみて、改めて太平洋戦争以後80年間平和な日本を作ってきた憲法9条の意義を感じると同時にこの歴史を次の世代、またその先の世代へとつなげる責任を感じました▼正直、戦争が起こるまで、ウクライナが穀物輸出大国であることを知りませんでした。私がふと心配したのは戦争により荒らされてしまった農地というのは、いつの日かその豊かさを取り戻せるのかなということ▼命をつなぐことのできる農民と農地がこんな理不尽な形で奪われることに1ミリの正義もメリットもありません。日本に目を移すと豊かな自然に恵まれ、大量の食料を生み出せる農地があるのに、その豊かな農地を自ら手放さざるをえない現状に大きな矛盾を感じます▼4月になりました。農繁期のスタートです。ウクライナに1日でも早く平和な日が来ることを祈り、声をあげつつ今日も農地を耕します。

(平)

(新聞「農民」2022.5.2付)
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2022年5月

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