「農民」記事データベース20220425-1502-07

野菜市と体験型イベント

あおぞらマーケット
農業起点に交流する場に

鳥取・南部町


“価値ある野菜” が社会を明るくする

 安い物だけ売れる苦い経験糧に

 3月26日に鳥取県南部町にある福里公民館で「あおぞらマーケット」という野菜市と体験型イベントを行う催しが開催されました。当日は暴風警報が出たりする悪天候でしたが、多くの人が来場しました。

 今回で5回目になるこのイベントは生産者の「買取価格が安い」という悩みと消費者の「食料品が値上がりしている」という悩みを解決するために、「野菜や果樹を小さな単位で細かくたくさん販売すると良いのではないか」という思いで始めた取り組みです。

 しかしその結果、市場価格より安価なもののみが売れるという苦い経験を過去に経ています。

 「あおぞらマーケット」の3回目が終わったとき、鳥取県農民連の岡田厚美さんが来場して様子を見たところ、小さな売り方だけど熱心に販売しようとしている姿や地域の人がお客さんとしてうれしそうに購入する姿に、「こういう形の会もいいな」と思われたそうです。

 私の「地元の価値ある野菜を集めたい」という思いと、岡田さんの「農業に何らかの形で関わる人を増やしたい」との願いで意気投合し、出品可能な農家を探すことになりました。

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お客さんに農産物のことを丁寧に説明します

 有機ほうれん草が大人気になり

 岡田さんはその後、県農民連に所属している近隣の農家に呼びかけ、近隣の町の農家さんからイチゴやネギ、有機農法のほうれん草を出品してもらったところ、超高品質で、値段が高くても開店と同時に売り切れるような大人気になり、他のものも含めて価値あるものが適正な価格で取引されるようになりました。

 また、うわさを聞きつけてそれらの高品質の商品を求めて来場する人も増えました。

 客層は年配のおとなが多かったのですが、それぞれの野菜や果樹の魅力をさらにたくさんの人に広めたく思い、今回から「ボールすくい」や「かたぬき」などの子ども向けの遊びの体験ができる場所や参加者同士が交流する場所も作りました。

 その結果、今回は飛び入りで歌を披露する人もでるなど、農業を起点にしてたくさんの人が集まって交流をする場にもなっています。

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新鮮で高品質な野菜に笑顔が

 最新情報はブログとラインで

 あおぞらマーケットは毎月1回開催予定です。お近くの方もしよろしければご来場ください。次回は4月30日の開催予定です。詳細と最新情報はブログとライン公式で紹介しています。こちらもご覧ください。
(鳥取県農民連 三原聖)

ブログ
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ライン公式
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(新聞「農民」2022.4.25付)
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2022年4月

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