「農民」記事データベース20220418-1501-08

旬の味


 春の静けさの中で堆肥やぼかし肥料作り、踏み込み温床を作り種まきしています。化学肥料や光熱費高騰の影響軽減と、わずかでも地球温暖化防止に貢献する試みです▼足元にはオオイヌノフグリ、畑には菜の花、頭上には桜と、まさに春らんまんですが、頭の中は産直提携、アグロエコロジー、参加型認証、学校給食、種の問題、有機稲作研修など渦まき混乱状態です▼世の中もAI、量子コンピューター、5G通信、太陽光発電、蓄電池、宇宙開発、バイテク、止めてほしい新兵器開発など科学技術は爆発的に進む一方、地球環境悪化、ウイルス感染症、食料危機、所得などの格差拡大、ロシアのウクライナ侵略など課題は山積、私の頭の中以上の混乱状態▼科学技術の発展が人類の課題解決の方向に向かないのは、社会システムの退化か機能不全、人類知性の退化でしょうか。農業者としての貢献案で、小規模な食料自給共生圏をあちこちに作って、課題を少しでも解決できないものかと春の夜更けに半分夢見ています。

(克)

(新聞「農民」2022.4.18付)
ライン

2022年4月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2022, 農民運動全国連合会