農のこころ丸山美沙夫
摘む指に春匂ひ立つ黒き土 トポル 俳誌『みすゞ』から。摘み草は芹か蕗の薹などであろう。雪解けとともに、田畑の土手や小川添いに早く芽を出す。春の土の匂いとともに摘む手先にまさしく春の匂いだ。待春に浸る一こまが明るく伝わって来る。さて、夕餉にはこの初物で家族を囲む団欒の楽しい夕食を迎えることだろう。連想して見たくなる作。
(新聞「農民」2022.3.28付)
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[2022年3月]
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