被爆68年3・1ビキニデー
核兵器禁止条約への批准・署名
日本政府に求める運動強化を
私たちは一刻も無駄にはできない
ロシアによるウクライナ侵攻で、プーチン大統領の核兵器使用の危険性が高まる中、2月28日、3月1日の両日、被爆68年目の3・1ビキニデーが開催されました。
1日のビキニデー集会では、静岡県原水爆被害者の会の石原洋介会長が主催者あいさつ。「第五福竜丸の元乗組員で存命の方は2人となってしまった。風化させない取り組みを強め、原爆と人間展を全国各地で取り組もう」と呼びかけました。
禁止条約会議議長のクメント大使があいさつ
集会では、今年夏に行われる核兵器禁止条約第1回締約国会議で、議長を務めるオーストリア外務省軍縮・軍備管理・不拡散局長のアレクサンダー・クメント大使が来賓あいさつをしました。
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来賓あいさつをするオーストリアのクメント大使 |
大使は「たった1発の核兵器爆発でも、その人道的結末は受け入れがたいが、核戦争の結末は想像を絶するものになる」と述べ、「緊張が高まっている状況下で懸念される核のエスカレートや紛争のリスクだけではない。技術的あるいは人間のミスで起きる誤算や事故のリスクもある」と指摘しました。
「世界終末時計が警告しているように、私たちは一刻も無駄にできない。自分の意見に固執している人との対話は困難だが、国際社会ではやらねばならない対話。核兵器禁止条約がそのような対話の促進に貢献するものとなると大いに期待している」と話しました。
焼津市の中野弘道市長もあいさつしました。
原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会共同代表の千坂純さんが主催者報告を行い、広島・長崎・ビキニの被爆の実相を広げ、「日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名」を国民的な運動に発展させることなどを提起しました。
(新聞「農民」2022.3.21付)
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