米価下落対策で市長に要請
さまざまな要求取り上げて
会員拡大で奮闘した富山・小矢部班
荒木義昭さん
富山県農民連定期大会での発言から
1月22日に富山県農民連は定期大会を開きました。持続化給付金申請でのつながりを生かし、一昨年末から仲間づくりで奮闘してきた荒木義昭さん(小矢部市)の発言要旨を紹介します。
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農民連に昨年春、入会してから仲間を増やし、その後も小矢部班の仲間とともに税金勉強会を積み重ねています。
小矢部班は10数人になったので、班で執行部体制を作り、さらに「農民連は税金だけやっているわけではない」と、さまざまな運動を進め、まず米価下落対策に取り組むことにしました。
早速、1月には小矢部市の桜井森夫市長に申し入れをしました。私たちは低米価の実態を示し、また農協の乾燥調整費や肥料の値上げもあり、農家負担が増えていることを訴えました。
少し前から県内の入善町や朝日町、黒部市などで1反あたり数千円の補助が出るという情報や、全国的にも岡山県のある自治体では、1反あたり1万8千円ほどの補助が出ていることも話し、市長に訴えました。
また、市内のいくつかの集落営農組合の人たちの声も事前に聞いてその声も強く訴えました。
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桜井市長(右)に要請書を手渡す小矢部班の人たち。真ん中が荒木さん |
市長は「コロナ対応として制度設計していますが、3月の補正予算で検討します。農業は市の基幹産業であるし、市当局の責任として何とかやりたいと思う。同時に米の消費拡大にも目を向けていきたい」と話すなど、誠意ある回答をいただきました。
この市長要請の結果を、声を聞かせていただいた営農組合にもすぐに報告しました。働きかければ何らかの回答があるなと思っています。
あわせて、食品の安全を考える講演会も実施し、これを機会に市内の女性団体やJA女性部など、いろんな人に働きかけ、市内でも有機農業が徐々に広がっていけばいいと考えています。
また、子どもたちの学校給食にも取り入れていただく気運をつくるきっかけになればと思っています。広がる土壌はかなりあると思います。
今後、水田活用直接支払い交付金の見直しの問題があります。小矢部市でもリンゴ栽培地域があります。5年の間で水を入れろといわれてもできるわけがありません。こういう土地があちこちにあると思います。そういうところに聞き取り調査をしたりして意見を集めていきたいと思います。
来年はさらに元気がある大会を迎えましょう。
(新聞「農民」2022.3.7付)
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