学校給食の充実で
農業と子どもの未来を守ろう
鈴木・東大教授が記念講演
京都・給食連絡会
「より豊かな学校給食をめざす京都連絡会」(給食連絡会)が主催する「より豊かな学校給食をめざす第41回京都集会」が2月5日、京都市の京都テルサで行われ、オンラインを中心に約90人が参加しました。
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食の安全をめぐる現状について交流しました |
開会あいさつに続き、連絡会事務局長が、給食をめぐる状況やこの間の運動の到達点について提案。その後、東京大学大学院教授の鈴木宣弘さんが「持続可能な食の未来を目指して」と題して記念講演を行いました。
鈴木さんは、戦後日本では、自動車産業などのもうけのために農業が犠牲になり、ヨーロッパ等に比べて農産物の安全基準を緩めており、気候危機による食糧危機が起こってもおかしくない状況の中、食料自給率を上げることは日本の死活問題であること、その解消には、有機農業の発展とあわせて、学校給食がそのカギをなっていることを話しました。
午後からのシンポジウムでは、助産師、栄養教諭、保護者、農民連の代表が、食をめぐる子どもの実態や保護者の抱えている課題、中学校給食に対する保護者の思い、食の安全をめぐる農業者の苦労などについて交流しました。
子どもを標的にゲノム編集食品
参加者の感想では、「学校給食、ゲノム編集、あらゆるところで子どもたちがターゲットにされていきます。まずはそこから守っていかなくては。種を押さえられてしまうと、食の改善は完全に不可能になります」「小学校の給食がかむことを念頭に献立や調理をされていることに関心と驚きがありました」などの声が寄せられました。
(新聞「農民」2022.3.7付)
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