翼賛体制許さず
市民と野党の共闘の前進を
全国革新懇がシンポ 6人発言
参院選へ
草の根からの対話と
運動を積み上げよう
「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会」(全国革新懇)は2月5日、シンポジウム「『市民と野党の共闘』の前進をめざして」を都内で開きました。シンポジウムはオンラインで全国に配信されました。
石川康宏神戸女学院大学教授が司会を務め、パネリストとして、山口二郎法政大学教授、日比野敏陽元新聞労連委員長、環境アクティビストのeri(エリ)さん、小畑雅子全労連議長、日本共産党の志位和夫委員長が発言しました。
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「共闘の積み上げが必要」と話し合ったシンポジウム |
自公に代わる新しい政治を
石川氏は、「総選挙では、野党共闘の効果があったのは間違いない。政治を動かす最大の原動力は主権者の意思。どういう日本を目指すべきなのかという原点に基づき、草の根の対話を続けていくことが大事だ」と問題提起しました。
山口氏は、「安倍・菅政権の人命軽視の姿勢は岸田政権も継承している」と批判。「総選挙は、野党候補の一本化で効果があったことははっきりしている。参議院選挙のテーマは“民主主義の回復”。市民、労働組合などがそのテーマで話し合い、地域レベルで運動を積み上げることが大事だ」と強調しました。
日比野氏は、「安倍政権以降、官邸記者クラブは変質し、政権への追及をしない。翼賛体制の構築にメディアが加担していないかという厳しい批判が重要だ」と発言しました。
要求実現の力は政治変えること
eriさんは、気候危機問題を中心に活動してきた市民運動の経験を語り、「若者のなかにはあきらめムードがある。そういう人たちと対話する場所をもっと設けてほしい」と訴えました。
小畑氏は、総選挙で、憲法を生かして労働者の要求を実現できる政権をつくろうとたたかってきたことを紹介。「要求実現と政治を変えることは密接につながっている。現場の声や要求が政治を動かす力になると確信している。職場や地域で、共闘を広げていきたい」と述べました。
志位氏は、参院選に向け、「異常なアメリカ言いなり」「財界中心」の自民党政治の根本への太い批判と対案が大切だと強調。「野党は、自公と補完勢力による翼賛体制づくりに、正面から対決する姿勢を確立し、たたかうことが必要。困難を乗り越える最大の力は草の根からの運動。野党共闘発展のために引き続きお力添えを」と呼びかけました。
(新聞「農民」2022.2.28付)
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