「農民」記事データベース20220221-1493-11

旬の味


 昨年、40歳となり不惑の人間となりました。正直、そんなに信心深い方ではないのですが、今年の正月には、同郷の同級生の誘いもあり、初めて厄払い行ってきました▼679年に奈良の吉野山から蔵王権現を奉還して蔵王山としたことが今の蔵王山の由来となっており、蔵王山への信仰には大変古い歴史があります。その蔵王山信仰を支えてきた刈田嶺神社で初めての厄払いを経験すると全然信心深くない私も、一蔵王町民としてこの歴史を深く考えてこなかったことや今後伝えていかなければいけないことなどをいろいろと考えさせられました▼日本中のどこにでもそれぞれの地域にそういう風土、文化、自然が存在し、それらに畏敬の念を持ちながらまつりごとをしていた時代には、今で言うSDGsなんていうものは、意識していなくても軽くこなせていたのでしょう▼明治維新後、急速に進んだ近代化により良くも悪くも岐路に立たされている現在、原点回帰のまつりごとが必要なのかもと感じた厄払いでした。

(平)

(新聞「農民」2022.2.21付)
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2022年2月

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