分析センターだより輸入ハチミツからグリホサート
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ハチミツが回収されたスーパーの売り場 |
業界最大手の会社が輸入・販売したハチミツから、除草剤「グリホサート」が食品衛生法の一律基準を超えて検出されました。7件中6件からグリホサートが検出され、4件は一律基準値(0・01PPM)を超えていました。検出値は痕跡〜0・05PPMでした。
しかも、社内で違反が認識された後も、流通している商品を回収せず、週刊誌に暴露されて騒ぎになったことで、やっと自主回収したというあきれた対応でした。問題のハチミツは、アルゼンチンやカナダから輸入したものでした。
ハチミツから農薬が検出されるかどうかは、蜜源になる花及びその土壌の近辺に農薬がどれだけまかれているかに起因すると考えられます。アルゼンチンやカナダでは、グリホサートをまいても枯れにくい遺伝子を持つ遺伝子組み換え作物が広く栽培され、ほ場やその周辺にグリホサートが散布されています。その作物や周辺から採蜜することで、グリホサートが残留したのではないでしょうか。
日本国内では遺伝子組み換え作物の商業栽培はしていないので、国産ハチミツからはグリホサートは検出しないと想定されたのですが、予想に反して検査した国産ハチミツからもかなりの頻度で検出されました。
原因ははっきりわかりませんが、除草剤をかけられてから枯れるまでの間の花から採蜜した、あるいは雑草についた除草剤を含む水滴や周囲のたまり水をハチが飲み水にした、などが考えられます。
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[2022年2月]
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