「農民」記事データベース20220207-1491-10

旬の味


 作り手が減っている県内の伝統野菜、唐風呂大根と船石イモ(ジャガイモ)を作りました▼やや標高の高い寒い所で作られており、私の所は平地で少し気温も高く心配でしたが、大根はピリリと辛みのある巨大な赤大根に、ジャガイモはホクホクで意外と多収で、作り続けてきた方々を尊敬するとともに、作り続ける責任を感じています▼一方、コロナ禍の新年で、なかなか先が見えませんが、農業も大きな転換点に来ていると感じます。地元は市民運動など縁のない保守王国だと勝手に思っていましたが、学校給食を有機食材に切り替えてほしいという、保護者グループが署名活動を始め、有機農家として協力を求められ、活動のお手伝いをしています▼農業の将来も巨大バイテク・化学・IT企業に組み込まれ、その利益確保に貢献する歯車となり、地球を含め持続可能でいられるのか、それとも地球環境の中で生態系と共存し持続可能な農業なのか、他分野を含め、人類の将来がかかった選択を迫られています。

(克)

(新聞「農民」2022.2.7付)
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2022年2月

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