「農民」記事データベース20220124-1489-11

旬の味


 今年は寅年。寅は、中国の歴史書では、草木が伸び始める状態、新しいことが始まる意味だそうです。今年こそ食料の自給を守るため、それぞれの持ち場で、新しい動きを始める年にと思っています▼私は2009年に医療事故に遭遇。面積を縮小して、妻がかんきつ経営を担っていましたが、昨年農業をやめました。かんきつ樹を伐採した跡地に、「以前栽培したことのある菜種をまいてみよう、草の芽立ちを抑え、順調に生育すれば、搾油もできるのでは」と思いました▼高校の同級生で、菜種・ゴマ・椿(つばき)を栽培し、搾油販売する友人から菜種の種子を取り寄せ、昨年11月上旬、妻に種子をまいてもらいました。幸い数日後雨が降り一斉に発芽、1月中旬まで順調に生育しています▼妻に負担がかからないよう粗放栽培で、搾油できるまでになればいいのですが、最低でも菜の花の景観を楽しむことができればと思っています。十数年ぶりの栽培。自給菜種油を利用できることを目指して、生育を見守っています。

(よ)

(新聞「農民」2022.1.24付)
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2022年1月

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