女性による女性のための相談会
’21年12月25・26日、’22年1月8・9日
東京・新宿区
生活困窮いよいよ深刻
仕事がない 食べ物が買えない
住まいがない 携帯がない
保険証がない 人間関係がない
長引くコロナ禍で、事業所などが営業自粛や閉鎖に次々と追い込まれる中、仕事も生活も追われ、生活困窮などのさまざまな困難を抱える女性たちがますます増えています。こうした女性たちを支援しようと、「女性による女性のための相談会」が、年末年始を挟んで2日間ずつ2回(2021年12月25、26日と1月8、9日)開催され、農民連も女性部を中心に全国に呼びかけ、米や野菜、果物、加工食品などを提供しました。
この取り組みは昨年3月の開催以来、今回で3回目。今回はとくに年明けの相談会に2日間で200件を超える相談者が来場し、会場内のあちこちに長蛇の列ができるほどでした。
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切り花や花苗も提供し、会場が華やかに |
相談会では、食料や衛生用品、衣類などを提供するだけでなく、相談(労働、生活、家庭・家族、健康・医療)を重視し、相談会後も伴走支援を行っています。実行委員会は、「女性は飲食業やサービス業などに非正規雇用で従事している人も多く、コロナ禍の長期化はとりわけ女性に大きな打撃を与えている。家庭内暴力や家族問題などの困難を抱える女性たちはコロナ禍以前から数多くいるが、コロナ禍の長期化が困難を抱える女性たちをさらに孤立させている」と指摘しています。
食料支援のブースでも、「子どもがいて、本当に助かる」と大きなリュックで食料を持ち帰る若いお母さんもいる一方、「電気、ガス、水道が止められているので、調理できない。すぐ食べられるものを」と要望する女性も増え、孤立の中で懸命に生きる女性たちの苦闘が伝わってきました。
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食料支援ブースで農産物を提供する農民連女性部の藤原麻子事務局長(実行委員会提供) |
来場した女性たちの感想
◆コロナで配偶者が不当解雇されて苦しいなか、本当に助かりました。相談員のみなさんが本当に天使に見えました。
◆久々に栄養があるものが食べられます。ありがとうございました。
◆一人で悩んでいましたが、お話しできてすっきりしました。お土産もたくさんいただき、この冬を乗り切れることがわかっただけでも、本当に心が救われました。本当にありがとうございました。
(新聞「農民」2022.1.24付)
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