生乳生産抑制などで振興局に要請
北海道農民連
釧根地区協
北海道農民連釧根地区協議会は12月9日、釧路総合振興局を訪れ、いくつかの要請、意見交換を行いました。振興局からは農務課長と主査が対応。地協から釧路管内の厚岸、標茶、白糠、浜中の各単組の他根室管内別海町からの参加者を含めて10人が参加しました。
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釧路総合振興局に申し入れました |
要請は、(1)生乳生産の生産抑制問題、(2)資材高騰対策、(3)獣害対策、(4)矢臼別演習場での日米共同訓練――について。
農民連側からは「輸入を野放しにして、国内生産を制限せざるをえない状況は問題」「生活困窮者への支援として道で予算を組んで支援し、過剰米対策をしてほしい」などの意見が出されました。
また、資材高騰問題では、「本格的な影響は来年度に出てくるので国とも協議し、価格、供給など今後の営農に支障が出ないように対策を講じてほしい」との意見が相次ぎました。特に飼料の高騰は、世界的に需要が増加していることが背景にあり、輸入頼みでは先行きの不安解消は難しいので当面の対策をとるよう求めました。
鳥獣被害の問題では、今年厚岸町を中心に牛が熊に襲われる被害が相次ぎ、営農に大きな支障を出ているため、「一刻も早く駆除してほしい」と要求。「防護柵などの事業もあるが予算の執行と施行時期がかみ合わず使いづらい」との意見も出されました。
(北海道農民連釧根地区協議会議長 岩崎和雄)
十勝地区協
十勝地区協議会は12月22日、農協中央会支所と総合振興局農務課との要請懇談会を2年ぶりに実施しました。
北海道糖業本別製糖所の製糖中止問題と生乳生産(余乳処理・廃棄)問題について今後の対応とそれぞれの機関の考えなどについて懇談しました。
本別製糖所閉鎖問題では、農家にとってビートは重要な輪作体型作物なので、中央会も振興局も国に対応を求めていくとともに、生乳生産では畜産クラスターなどで資金を借りた農家には償還猶予やつなぎ資金対応など、また消費拡大の取り組みやその支援に力を入れていくことなどをお互いに確認しました。
また、中央会との懇談では、肥料の供給が厳しい状況(中国の輸出ストップ)についても農協、ホクレンなどの対応について「事前予約分は確保の見通し」との展望が示されました。
(北海道農民連十勝地区協議会議長 阿保静夫)
(新聞「農民」2022.1.24付)
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