旬の味
2021年は例年よりもたくさんの方がわが農場に来訪してくださり、出会いという面で有意義な1年だったと感じている。祖父の代から循環型農業を目指してきたわが家ではあるが、これまで来られるのは他業種の方が主だった▼しかし近年、農業関係者の方も増え、特に新規で就農する予定の方も多くみえるようになった。新規就農の方の話を伺うと、目指している農業は、わが家のように有機的に、また家族農業の小規模なものを目指したいという方が圧倒的だった▼ある調査では新規就農希望者の多数が有機農業をやってみたい人だという。「持続可能」という言葉がキーワードになりつつある現在。農業においても持続可能が求められ、多くの若者の答えが有機農業・小規模家族経営なのではないだろうか▼決して大規模農業を否定するものではないが、日本の農業が真の意味で持続可能なものになるためにも、多様な農業を認め、新規就農者の有機農業、小規模経営への直接支援が不可欠だと思えてならない。 (K)
(新聞「農民」2022.1.3付)
|
[2022年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2022, 農民運動全国連合会