旬の味
師走に入り段々畑はオレンジ色に染まり、少しばかりの正月用の柿をつるし、食卓には大根やカブが座を占める頃となった。みかん農家は休む間もない年末年始である▼先日、近所の90歳代の女性が亡くなった。3日分の新聞が取られていないのに配達の人が気づきわかったという。テレビもついたままだったらしい。これから先、こんなことが続くのではないかと思うと心が痛む▼わが家の庭には週1回の移動販売車が訪れ、買い物難民になった近所のババたちが集まってくる。井戸端会議がしばし始まり、情報が入る▼久しぶりにひ孫の学習発表会を見た。張り切って日頃の練習の成果を披露する子どもたちに目を細める。1学年10数人だが学年ごとに入れ替えるため、他の学年の子どもは見られない。一堂に会し、全学年の子たちを見られる日を待つ▼コロナ収束の日を早くと思う。米国の孫たちの帰国は遠のくばかり。今ではスマホで動画を見られるようになったけれども、やはり生の顔を見たいババなのである。 (孝)
(新聞「農民」2021.12.20付)
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[2021年12月]
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