「農民」記事データベース20211213-1485-11

DVD紹介

『どこに行ってる、私のお金?
―世界をめぐるお金の
流れと私たちの選択―』

NPO法人アジア太平洋資料センター
(PARC)


日本の銀行による問題事業への投融資の現状を伝え、
預金者としての責任とは何かを問いかける

画像  NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)は、映像教材『どこに行ってる、私のお金? 世界をめぐるお金の流れと私たちの選択』を制作しました。

 地球を破壊し、人びとを傷つける――私たちがお金を預ける日本の銀行がそうした問題のある事業への投融資を行っている現状を伝え、預金者としての責任とは何かを問いかけます。

 私たちが銀行に預けるお金はさまざまな目的に投融資され、預金者としての私たちは銀行を選んで預けることで間接的に投資を行っています。この関係を、高校生・大学生にもわかりやすく解説しています。

 消費者としてモノを買う時に「どこでどのように作られたのか」を問うだけでなく、預金者として「お金が何に使われるのか」に関心をもって行動することが重要な社会参画となることを説きます。

 ●気候変動への対策を迫られる国際社会。ところが、化石燃料の中でも最も大量に二酸化炭素を排出する石炭火力発電への投融資は止まっていなかった。インドネシアのチレボン県では地元住民の反対や国際的批判にもかかわらず、日本の銀行の資金で石炭火力発電所の建設が続けられている。

 ●児童労働を含む深刻な人権侵害を指摘された、ある大手企業のパーム油農園。しかし、認証機関が制裁を発表し、欧米の企業・銀行が相次いで取引停止に踏み切ったなか、日本のメガバンクはこの企業への融資をいまも継続している。

 ●問題ある投融資が続く一方で、投資に伴う社会的責任という考え方は定着しつつある。日本の全国銀行協会がクラスター兵器製造企業への投融資を禁止したことは、国際的な市民運動の大きな達成であった。

 より公正で持続可能な社会を実現するために、私たちは銀行に働きかける必要があります。

 ▼4500円+税(図書館価格1万5千円+税)
 DVD/2021年/38分
 ▼監修 Fair Finance Guide Japan
 ▼監督 山口勝則
 ▼制作 NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
 ▼注文・問い合わせ PARC 電話 03(5209)3455、Fax 03(5209)3453、Eメール video@parc-jp.org

(新聞「農民」2021.12.13付)
ライン

2021年12月

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