DV被害女性たちが芋掘り交流
女性支援の輪がさらに広がり、
つながって
農民連女性部副部長
浅子紀子さんの畑で
見てー!
こんなに大きなお芋がとれたヨ
「見てー! こんなに大きなお芋がとれたよ」「こっちも大きいよ」――小春日和の11月21日、さいたま市見沼区にある浅子農園の畑から、子どもたちの元気な声が響きます。この農園を夫婦で切り盛りする浅子紀子さんは、農民連女性部副部長です。
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子どもたちも大きなサツマイモに大喜び |
この日、浅子農園にさつま芋掘りに訪れたのは、DV(配偶者や恋人などからの暴力)の被害にあった女性たちを支援する(一社)エープラスの「わかちあいの会」の皆さんです。「わかちあいの会」では、同じような悩みを抱える女性が集い、月に一度、それぞれの思いを分かち合う活動を続けています。
農民連とエープラスとは、今年3月と7月に都内で行われた「女性による女性のための相談会」のとりくみでつながり、9月には秋田県農民連の会員、佐々木隆一さん(由利本荘市)もお米の支援を行っています。
今回は、浅子紀子さんのお誘いで、おとなと子ども合わせて30人がさつまいも掘りで交流しました。浅子さんは、子ども食堂や、さまざまなNPOの方へも呼びかけて、コロナ禍で困難な状況の方への支援を続けています。浅子さんは、「ものを送るだけでなく、直接来てくれて交流ができるとうれしいですね」と話します。
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小春日和の畑に女性たちの明るい笑い声が響きました |
この日参加した小学4年生の子どもは、「これまで一度もさつま芋掘りをしたことがない」と、初めて自分で収穫したさつま芋と一緒に記念写真。笑顔の連鎖で、女性たちの連帯の輪が広がる一日でした。
(農民連女性部 藤原麻子)
(新聞「農民」2021.12.6付)
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