農のこころ丸山美沙夫
刈田原孤高しのばすサギ一羽 龍野 由子 俳誌『しなの』から。稲を刈り取った後、稲の刈り株だけの広がる景。この句の「孤高」という表現は、一羽の鷺がぽつねんと立つ姿と、佇(たたず)む農人は、自分でもあろう。稲作地帯は、一年のサイクルを終えて静まりかえる刈田原である。収穫の喜びとともに、米作農家の厳さも対峙させ、立ち向かう境地を感じさせる。
(新聞「農民」2021.11.8付)
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[2021年11月]
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