千葉県農民連・食健連
米危機打開
軽トラパレード
こっじゃ暮らしていかんねぇ!
政権交代で暴落対策の実現を
「米価暴落、政府は対策をとれ」「過剰米を国が買い取り、食料支援に回せ」――千葉県農民連と県食健連が呼びかけて10月17日に行った「米危機打開、営農と農家の暮らしを守る緊急行動」には、要求のぼりを掲げた軽トラックなど20台、30人が結集し、米危機打開の風を農村に呼び起こしました。行動では香取市、多古町、匝瑳市、旭市、横芝光町の3市2町の道の駅など6カ所を移動しながら宣伝に取り組み、米価対策と農政転換を訴えました。
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3市2町を20台でパレードしました |
雨と強風に負けず農村を駆け巡る
当日は、雨と強風にもかかわらず、米価暴落への強い危機感から北総、東総、印旛の3つの広域農民センターと船橋農産物供給センター、房総食料センター、多古町旬の味産直センターの生産者が軽トラなどで集結。千葉労連の宣伝カーを先頭に行いました。
直売所前の宣伝で、越川洋一・県連会長は「おっらーよ、おっ母と二人で、きもいりまぐれで(頭にきながら)稲刈り終わらしたよ。あんだがやあの値段な、こっじゃ機械も治せねー。まして暮らしていかんねー」と知り合いの農家が寄せた怒りの声を紹介しました。
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辻々で低米価の現状を訴えました |
1俵9千円米価では、生産費1万5155円どころか、機械や燃料、肥料代などの物財費9180円も賄えない赤字の実態を紹介しながら「政権交代で政治を変えて米価対策の実現を!」「家族農業をつぶす農政を転換しよう」訴えると、通りがかった車内から手を振る人の姿も見られました。
この行動をお知らせする中で「あまりの低米価に30町歩(ヘクタール)の大規模稲作農家が離農してしまった」(農家の男性)、「ぜひがんばってください」(農協職員)、「消費者にもっと訴えて」(県職員の女性)など、異常な低米価を憂う人の声があちこちから寄せられました。
「20台も集まると壮観」「こういうのやると元気が出る」と行動は地域とともに参加者も励まし、「野党政権で米危機を打開しよう」と決意を固めあいました。
(千葉県農民連事務局長 森吉秀樹)
(新聞「農民」2021.11.1付)
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