農のこころ丸山美沙夫
大根蒔く膏雨(こうう)が労を癒しけり 日野 秀静 俳誌『しなの』から。この句の「膏雨(こうう)」とは農作物をうるおし、育てる雨を言う。大根の種蒔きは、適度の雨で地湿りしているときが最適だ。待ち構えてのタイミングがうまく出来た。この作の面白さは、「膏雨」の側から種を蒔く人を労っているようだ。そのなかに、種蒔く農人の感謝の思いが深くこめられている。
(新聞「農民」2021.10.11付)
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[2021年10月]
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