農研機構温暖化が進めばコメ収量2割減白未熟粒も増加
地球温暖化が深刻化すれば、コメの収量が今世紀末には20%減収し、白未熟粒が40%を占めるようになる、との研究結果を、国の農業の研究機関「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」が発表しました。 これまでの研究では、温暖化してもCO2の増加が光合成を促進し、2度程度の気温上昇であればむしろ増収となると予測されてきました。しかし岩手県や茨城県にある水田で、CO2濃度の高い環境を人工的につくった栽培実験を20年かけて行ったところ、出穂後1カ月の平均気温が30度になると、こうした増収効果はほとんどないことが判明したといいます。
農研機構ではこの新しい知見を踏まえ、気温上昇とCO2増加の両方を考慮して温暖化の影響予測をやり直した結果、従来の予測よりもずっと早く減収が始まり、4・8度まで気温上昇するケースでは減収は20%に及ぶと推定しています。 また白未熟粒の割合も今世紀半ばには約20%に、今世紀末には約40%に増えると予測しています。
農水省
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[2021年9月]
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