東京都議会議員選挙の結果について
市民と野党の共闘で重要な成果
五輪反対の民意示した
あらゆる活動を総選挙に結びつけよう
新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中で、農家の経営と暮らしも、重大な危機に直面しています。しかし、菅政権は、「安全、安心のオリンピックに全力を尽くす」の一点張りで開催を強行しようとしています。国民の命と引き換えにオリンピックを開催することは許されません。
営業自粛・外出自粛要請で飲食店をはじめ中小業者は経営危機に追い込まれ、職を失い食べるに食べられない人々が広範に生まれています。農畜産物の需要が減少し、米をはじめあらゆる農畜産物価格が暴落し、営農継続の危機に直面しています。
こうした情勢の中で、全国から注目された東京都議会議員選挙が7月4日に投開票されました。
過半数奪還を豪語して臨んだ自民・公明両党は、計56議席に留まり、過半数64に遠く及びませんでした。自民党の33議席は史上2番目の大敗です。菅自公政権の無為・無策・逆行の政治に対する審判が下りました。
一方、「オリンピック中止」を掲げた日本共産党・立憲民主党の前進は、「オリンピックより命が大事」の民意の表れです。また、立憲民主党と日本共産党の野党統一(候補者調整)でたたかった12選挙区での勝利は、市民と野党の共闘で候補者を一本化すれば勝てることを示した重要な成果であり、政権交代の展望を開きました。4月に行われた菅政権発足後初めての国政選挙となった3つの選挙で市民と野党の統一候補が全勝したことに続く成果です。
今後、政権側が共闘破壊の攻撃を仕掛けてくる可能性がありますが、攻撃を打ち破る力は、「野党共闘を求める市民の声」と地域に根差した市民の運動です。「対等平等、相互尊重」を大切に市民と野党の共闘を発展させましょう。
総選挙で市民と野党の共同を前進させ、野党連合政権を実現することが要求を実現する最も大きな力です。「市民連合」が野党に求めている持続可能な農林漁業に農政の流れを変えるチャンスです。当面するあらゆる運動を総選挙での野党連合政権実現に結実させましょう。
(新聞「農民」2021.7.19付)
|