「農民」記事データベース20210712-1464-09

手記

新型コロナ感染とたたかって

新聞「農民」読者 北海道留萌市議会議員
小沼清美さん

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なぜこの時期に
オリンピックなのか

画像  5月24日に北海道留萌市役所でクラスターが発生したとの報告を受け、体調がすぐれないこともあり、市販の抗原検査キットで検査すると陽性の疑いとの結果がでました。すぐに保健所に連絡し、26日にPCR検査で陽性との連絡があり、新型コロナに感染しました。27日に留萌市立病院で検査し、肺炎の影があり、即入院しました。

 市立病院での懸命な治療にも症状は好転せず、重症化の恐れがあるということで6月2日、砂川市立病院に移り、集中治療室で酸素を強制的に肺に送り、コロナウイルスをたたく薬、免疫暴走を防ぐ薬、血栓ができないようにする注射などの治療を受け、症状は少しずつ改善していきました。9日にコロナ一般病棟に移ることができ、酸素チューブも簡易なものに変わりました。

 18日のレントゲン検査の結果、肺炎の影も薄くなり、血液検査の結果も大丈夫とのことで19日に退院しました。その後1週間自宅で静養し、体調が回復した6月27日から議員活動を再開しています。

 入院中は、宇宙服のような防護服姿の医療スタッフに丁寧な対応で、完全に管理された環境下でしたが、快適な療養生活でした。防護服に身を包んで立ち働く医療スタッフには、本当に頭が下がる思いでした。

感染の恐ろしさを痛感し、
献身的な医療スタッフに感謝の念

 コロナ感染の恐ろしさを痛感し、これに対応する医療スタッフの大変さを身をもって知ることができたよい機会となりました。

 同時に、いまオリンピックを開催するなんて、患者としての経験をした私にとっては本当に信じられません。コロナは死に至る病気。世界から様々な変異株が集まる可能性があり、医療スタッフの大変さを考えると中止しかありません。「五輪より命!」が大事です。

 入院で6月議会の一般質問はできませんでしたが、療養中にいただいたたくさんの励ましの言葉に応えるべく、コロナ感染の経験を生かし、市民のくらしと命を守るために引き続き力を尽くす決意です。


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愛知県津島市 桜井久美子

(新聞「農民」2021.7.12付)
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2021年7月

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