奈良
リポート
大和郡山市に
朝市がオープン
奈良県農民連北和センター組合員
西畑宏さん
田園の中の農産物直売所
私の住んでいる奈良県大和郡山市の集落、片桐地区には、周辺の一部に宅地造成された新興住宅はありますが、おおよそ600メートル程度の間隔で他集落が点在する農空間の広がった農村地区にあります。
しかし、後継者のほとんどが勤め人で就農者の高齢化は進んでいます。
集落では家族中心の専業農家から兼業農家へとシフトする家々も多く、高齢者の生きがい作りに役立つのではとの思いから、農産物直売所を立ち上げることにしました。
高齢化する農家を元気に!
市行政のまちづくり支援事業「まちづくりアイデアサポート」に応募し、資金面の補助を得て、「朝市クラブこみなみ」は4月にオープン。起案から開店まで1年を要しました。
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地元でとれた野菜を並べて開店準備中 |
耕作放棄地に放置されている農業ハウスを譲り受け、解体・リニューアル・移設組み立てと、経験のないメンバーだけでの作業、さらに規約作成・出荷者募集・宣伝広告と全てが手作り。水田の中にポツンと立っている直売所です。
リスクはあるもののオープン以降2カ月を経た現在、来客数40、50人で推移。一過性で終わることのないように諸施策を考え、高齢者の生きがい作りに寄与できることを願っています。なお農民連北和センターには、大口出荷者としてご協力いただいております。
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直売所の前で。真ん中が西畑さん |
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スタッフからは「店内の照明が暗いので、早く電気を付けたい。イベント開催のために仮設トイレの設置もしたい」との声。田植え体験やサツマイモの植え付けなど農業体験を通した消費者交流会も考えています。
北和センターは朝市に農作物・お弁当や加工品を納品しています。直売所で地域を盛り上げる小南町の皆さんを応援しています。
「朝市クラブこみなみ」
毎週土曜日午前8時半〜11時
(新聞「農民」2021.7.12付)
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